2010年3月11日木曜日

開花状況

3月9日の観察は雨が降り、風が強く寒い日でした。当地では2月中旬まで寒い日が続き、下旬から急に暖かくなって本日の観察まで暖かい日が続き、そのためか前回の観察より2週間ほどの間に2月中旬頃から3月中旬に咲き始める種や品種がいっせいに咲き始めました。ギンヨウアカシアは満開、きらめきタワーの北やイタリア、オーストラリア庭園の周辺に植栽されています。さざなみ橋の北東にこの枝垂れ性品種の高接ぎした2株があり、ラベルでは‘ロブストラータ’となっていました。開花し始めでした。








そのほか植栽本数は少ないのですがアセビ、トサミズキ、ミツマタ、ゲンカイツツジ、シャクナゲモドキなどが開花、ヤナギ類は開花と共に花より芽だしが目立ちました。芽だしといえばヤマモミジやシデ類など他の落葉樹の一部でも見られました。サクラ類は、百華園「木花の園」に各1株ずつある‘河津桜’(カンヒザクラ×オオシマザクラ?)はすでに葉桜、‘伊豆多賀赤’(カンヒザクラ×オオシマザクラ?)は開花終わりごろ、‘修善寺寒桜’(カンヒザクラ×オオシマザクラ?)は満開、‘オカメ’(カンヒザクラ×マメザクラ)は開花始め、‘陽光’(アマギヨシノ×カンヒザクラ)は開花寸前、「花の美術館」の庭園にある‘啓翁桜’(シナミザクラ×カンヒザクラ)は3分咲き、スモモ‘サンタローザ’は開花寸前、園内各地に多数植えられているベニバスモモは咲き始めから1分咲きの様子でした。









サクラ(Prunus)属の見分けは①果実の縦の凹みあり、側芽1の果無毛がスモモ、プルーン、果有毛がアンズ、ウメ、側芽3、果有毛がモモ、②果実の縦の凹みなし、総状花序12花以上、常緑がバクチノキ、落葉がウワズミザクラ、散形花序1花または少数、柄短がユスラウメ、柄長、花弁先端円形がセイヨウミザクラ(サクランボ)、花弁先端凹むがサクラ類です。

サクラ品種に交雑した関係を()内に示しました。チュウゴクミザクラは中国長江上流の山中に野生するカラミザクラからできた栽培種で、暖地で栽培されるサクランボです。日本に産するサクラは6群に分類され、その特徴:各種の分布を下記に示します。

①ヤマザクラ群:高木、蕚筒は円筒形で基部が次第に細くなり無毛、蜜線は葉柄の上部

 1 ヤマザクラ             :本州、四国、九州、済州島

 2 オオヤマザクラ(別名ベニヤマザクラ、エゾヤマザクラ):山陰、北陸~サハリン,朝鮮半島北部

 3 オオシマザクラ           :伊豆・三浦・房総半島、伊豆七島

 4 カスミザクラ            :北海道、四国、朝鮮、中国北部

②エドヒガン群:高木で樹齢長、早咲きで花はやや小、蕚筒は壷状、蜜線は葉身の基部

 5 エドヒガン(別名アズマヒガン、ウバヒガン) :本州、四国、九州、済州島

③マメザクラ群:低木、葉と花は小形、

 6 マメザクラ(変種キンキマメザクラ)    :富士山麓、箱根(近畿、中国地方)

 7 ミネザクラ             :本州中北部山地、北海道

④チョウジザクラ群:低木3~6mの株立ち、丁子咲き、葉の表裏や蕚筒に毛が多い

 8 チョウジザクラ           :本州、四国

⑤ミヤマザクラ群:小高木4~10mで深山に生える、花は純白

 9 ミヤマザクラ        :日本の深山、サハリン、沿海州、朝鮮、中国東北部

⑥カンヒザクラ群:小高木5~7m、早咲きで花は下垂する

10 カンヒザクラ            :中国南部、台湾、沖縄

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