2010年2月19日金曜日

見頃の花木 ~ 河津桜ほか

津桜
サンカクバアカシア

寒い冬でも開花する花があり、植物は正確に時期を示します。しかし、今年は寒い日が続くためか開花は全般的に遅いようです。先に報告した‘桜’株もとに落下した花弁が見られますがまだまだ満開状態で、‘津桜’少し開花数が多くなった程度です。サンカクバアカシアは満開で、ギンヨウアカシアは寒風を避けた南面でしかも樹冠の内側がほんの少し咲き始めました。花木園のウメや洋種ツバキの品種ももう半数は咲き始めていますが、ウメはアンズ性の遅咲きの品種はまだ開花にいたらず、ツバキは白い花弁が寒さで茶色に変色しています。ゴクラクチョウカは多数植栽されており、沖縄では周年開花しているようですが、寒さで一時休んでいたようでやっと開花数が多くなってきました。

ツバキ 「エメット・バーンズ」


バショウ科ストレリチア(Strelitzia属のゴクラクチョウカ(極楽鳥花 S. reginae)は南アフリカ原産です。ハウスで栽培された切り花が花屋にならびますが、戸外での栽培はハーディネスゾーン10a(平均年最低気温1.7~-1.1℃)で、当地が北限になるでしょう。ある植物図鑑によると「草丈は~2m」となっており、鑑賞には2m上にある花では位置が高すぎます。園内植栽されている個体はいずれも1mまたはそれ以下で、花は目線やそれから下の位置で見られます。これは昨年に紹介したとおり、昭和40年代に静岡県農業試験場の当時の伊豆有用植物園で改良して普及した草丈の低い系統でしょう

ストレリチア

ユンケア(S. reginae var. junceaは葉がなく葉柄のまま棒状になっているか先端にごくわずかの葉が付いている変種です。これも園内に植栽されており、鑑賞には花が葉に隠れなくて良いのですが、基本種より花が少ないようです。オウギバショウモドキ(シロゴクラクチョウカ S. augustaまたはS. alba)は白花で高さ10mにもなります。花の観賞ではなく室内を飾る大型観葉植物の鉢物として市販されています。同じ南アフリカ原産ですので戸外での栽培は可能と思われ、園内に植栽してないので熱帯・亜熱帯を想像させる修景用として試してみるとよいでしょう。これらストレリチア属の根は多肉状に太くなります。鉢植えの場合、植え替えや鉢増しなどの際に株が抜けなくなってしまい、鉢をつぶさなければなりません。そのまま置くと自根で陶製の鉢はもちろんプラスチック製の鉢をも割ってしまうことになります。属が異なるラヴェナラ(Ravenala)属のオウギバショウ(扇芭蕉、またはタビビトノキ・旅人の木 R. madagascariensis)はマダガスカル原産で高さは20mにもなります。バナナ様の大きな葉が扇のように開いていることと、幹を囲む葉柄に水を溜めて乾燥地の旅人の渇きをいやしたと言うような二通りの和名になっています。前種同様の目的で実生した苗の鉢物が市販されています。これも10aですので全種同様に戸外での栽培を試してみるとよいでしょう。後述の2種はバナナと同じように葉が強風で裂けやすく、その程度も観察したいものです。

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