
はや2月も中旬、園内では花木園のウメの半数は咲き始めています。この時期に咲く花木ではカワヅザクラ(‘河津桜’)、サンカクバ(三角葉)アカシアが目立ちました。もちろん前回紹介したカンザクラ(寒桜)はほぼ満開です。 ‘河津桜’は園内に3本が植栽されています。各株10花以上咲いていますので、開花を宣言できます。この品種が発生した河津町や近在の南伊豆町での開花は1月のうちに報道されています。河津町の飯田さんが品種不明のサクラの下に生育していた約5年生の苗木を1955年頃自宅の庭に定植したそうで、1966年から開花したという新しい品種です。この原木は樹形が良く、道路から見られるので多くの観桜客が群がっています。静岡県の農業試験場で繁殖した苗を配布したためか浜松市内でも開花にいたった若い小木が所々で見られます。この品種はカンヒザクラとオオシマザクラの早生系との自然交雑によってできた品種と推察されています。花はカンヒザクラの花色の紅色が強くて、オオシマザクラに似て大輪であり、早咲きで寒い時期に咲くためか1ケ月から40日と開花期間が長いなどが特徴です。樹形は枝が不定に張るので10年生頃まで枝を管理して樹形を整える必要があります。

マメ科、アカシア(Acacia)属には約600種あり、主に南半球の熱帯、亜熱帯に広く分布、とくにオーストラリアに多種が分布しています。園内には数種植栽されています。サンカクバアカシア(A. cultriformis)はオーストラリア東部原産、樹高2~3mの低木です。小苗のとき葉は豆類のようにいくつかの小葉から成るのですが成長と共になくなって、葉のように見えるのは仮葉といいます。これが三角形状で先端は鋭先、1~2cm、灰緑色です。オーストラリアの庭園近くに植栽されており、ほぼ満開状態です。近くにギンヨウ(銀葉)アカシア(A. baileyana)も植栽されていますが、開花していません。もうすぐに開花するでしょう。アカシア類は花が黄色で目立ち好まれる花木です。成長がはやく、強風で倒れたり枝や幹が折れやすいので、大木になる種の栽培には注意したいものです。また、剪定した枝葉は油性分が多いためか、焼却する際には火勢が爆発的に強くなって燃え上がりますので注意しましょう。
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