
園内ではシロダモの赤い果実が目につきます。これはクスノキ科に属し、日本の暖地から台湾、中国南部に分布します。山野に生える樹高10m内外の常緑樹で、雌雄異株です。赤い果実がついている株はもちろん雌の株です。花は黄褐色で、10~11月に咲き、果実もこの頃赤く色づきますから、花と果実両方が見られる時期があります。赤く熟した果実は楕円形で、長さ1.2~1.5cmと大きくて目立ち、庭や公園などに植栽されます。和名のシロは葉の裏面が白色で、これに由来しているといわれます。同科で果実が赤く熟す樹にカゴノキ(鹿子の木 Actinodaphne lancifolia)があります。暖地の山野に生える常緑高木で、高さ20m以上、幹は直径1.5m以上の大木になります。樹皮は平滑、濃褐色で、楕円形に薄片となって剥がれ落ち、その跡が薄い褐色の鹿の子模様になりこの和名があります。山林の中でも樹皮を見ればすぐわかります。果実は1cm以下で小さく、夏に熟し、それ以後秋まで見られます。


花の少ない時期にヤツデ(Fatsia japonica)の花と若い果実が白色でよく目立ちます。これはウコギ科に属し、暖地の海岸地帯の山や林に生え、高さ2.5m内外の常緑低木で、日陰の地で良く育ちます。葉は長さ幅共に20~40cm、掌状に7~9裂し、照葉で大きくて気候のよい時期の雨にぬれた状態は美しい観葉植物そのものです。茎の先に球状の散形花序を多数、円錐状につけます。花は10月頃から咲き始め、そろそろ終わり頃でしょうか。果実は球形で初夏に黒く熟します。庭園や公園の日陰に植えられます。葉が手形に多く切れ込む状態を8で表現したのがこの和名と思われます。近在ではこれに良く似たカミヤツデ(Tetrapanax papyriferus)が栽培されているのが所々で見られます。中国南部原産で、葉はヤツデより一まわり大きく、薄くて紙質で裏面には白い綿毛があります。
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