2009年12月1日火曜日

見頃の花木 ~ ハマヒサカキ、トネリバハゼノキ



園内を歩いていると突然に異様な臭いに気がしました。辺りを注意してみると、ツバキ科のハマヒサカキ(Eurya emarginata)の花が咲いているのに気が付きました。黒紫色に熟した果実と緑色の若い果実、それに緑白色の花が同時にわずか30cmほどの枝にありました。樹高は2mほどになり、集団に蜜植や列植して刈り込み、低く地表を覆う植え込みや低い生垣などに利用されます。近縁のヒサカキ(E. japonica)は山林に生え、樹高は5~6mになります。この花も同様に臭いが強く、もう数十年も前ですが、市内で周囲が斜面の山林に囲まれた谷にできた新しい団地ができたときに、ガス漏れ騒ぎになったほどです。共に熟した果実は小鳥の好物のようで、種子を含んだ黒紫色の糞をフロントガラスに落とされることもあります。枝を神事に使うサカキ(Cleyera japonica)は同じツバキ科ですが属は異なります。







ウルシ科のトネリバハゼノキ(Pistacia chinensis)の赤い果実が群生して見られます。雌雄異株ですから、果実が成るのは雌株で、道路をはさんで雄株が植えられています。同科のウルシ(Rhus verniciflua)やハゼノキ(R. succedanea)同様に晩秋には赤く紅葉するのですが、今年は台風のためにほとんど落葉してしまいましたので果実がいっそう目立つのでしょうか。一名ランシンボク、中国名黄連木または楷樹でカイノキともいいます。中国原産で、中国では孔子廟に植えられていて学問の木として有名で、江戸時代の藩校や歴史ある学校に植えられています。最近では学校はもちろん、紅葉の鑑賞のためか街路樹などにも植えられます。ピスタチオノキ(P. vera)は中央アジア・トルキスタンの山地帯原産、同属の果樹で、栽培は乾燥地に適するため日本では見られません。ピスタチオナッツは輸入されていつでも購入でき、美味しく食べられます。

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