2009年11月4日水曜日

見ごろの花木 ~ カキ

百華園の最終地、「行方の路」に高さ7080cmの低い生垣が3~4mあり、柿の果実がなっていたので近くのラベルで確認したところトキワガキと知りました。




トキワガキ(Diospyros morisiana)はカキノキ科で、本州中部以南、台湾、中国南部原産、常緑樹で果実は直径1~2cmほど、観賞用にこんな生垣としての利用法があるのかと思いました。

百華園「枝の庭」の建物の後ろに、渋柿の大木があり、毎年よくなっています。カキ(D. kaki)は中国原産で、日本に伝わってから西南暖地で野生状態になったようです。昔は柿渋が防腐の用途でたいへん貴重だったようで、山中の樹の利権もあったようです。果樹としては日本で改良され、渋柿と甘柿があります。

百華園の「果の庭」に数品種が展示されています。なかでも品種‘次郎’は隣接する森町に発生しました。江戸時代後期、松本次郎吉が太田川の氾濫による復旧工事にたずさわたとき、流されていたカキの苗を自宅に植えたのが原木で現在も健在であり、品種名も次郎吉の名前にちなみます。岐阜県で発生した品種‘富有’とともに甘柿の代表品種で、味は淡白ですが‘富有’のように果実による当たり外れはなく均一です。生産は静岡県西部と愛知県東部と狭いのですが、全国の人にぜひ味わっていただきたい果物です。

そのほかに次のようなカキがあります。
リュウキュウマメガキ(D. japonica)は関東地方以西から中国中部原産、近在の山中でも見られます。これはよくなると枝1mほどに黄色く色づいた果実が、100個ぐらいすき間なくなるので、生け花用の切り枝にすれば需要があるのではないでしょうか。

マメガキ(D. lotus)は日本、中国原産、これも直径1cm以下の果実を鈴なりにつけ、観賞用に庭に植えられます。ツクバネガキ(老鴉柿、ローヤガキD. rhombifolia)は中国福建・浙江・江蘇省原産、ヘタがツクバネのように目立ち、果実の色がよいので盆栽にされ、秋の展示品の目玉で、愛好家による専門の展示もあります。

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