園内を回ったところケヤキやアキニレが紅葉し始めましたが、夏の乾燥と台風の被害が想像以上です。エノキ、ムクノキ、ハンテンボク(ユリノキ)なども同様で期待できず、メタセコイヤは枯葉が付いている状況です。水路の奥まったさざなみ橋手前あたりのモミジバフウの一部と、水路両側に多量に植えられているヌマスギがきれいになりました。
フウ属(Liguidambar)はマンサク科で、アジアと北米に4種が分布します。モミジバフウ(L. styraciflua)は葉が5~7劣します。北米原産でアメリカフウとも称します。赤く紅葉し始めました。にぎわい橋付近の園路沿いにある数本は台風の被害を受けています。フウ(L. fomosana)は葉が3裂します。中国南部、台湾原産で、これはまだ色づいていません。中国少数民族の村の広場にこの太い材をシンボルとして立てるようです。そして稲作発祥の遺跡にも出てくるようで、この関係が注目されているようです。

ヌマスギ(沼杉、Taxodium distichum)はスギ科で、アメリカのミシシッピ川下流域からフロリダに分布します。アメリカの湿地をプロペラで推進する舟や開拓時代に水辺の材木を切り出す映画はこれの林でしょう。材は水湿に強いので線路の枕木にされたようです。1~1.5cmの線状披針形の葉を2列につけ、秋には赤褐色に紅葉して葉をつけたまま落葉し、これが鳥の羽に見えることからラクウショウ(落羽松)とも称します。雨期には一面水になるような湿地帯に自生し、根元近くに奇妙な形をした根(呼吸根)を林立させ、これが根の呼吸を助けて湿地に適応しているのだそうです。植栽場所が芝生地ですと刈り込みによってこの独特の根も刈られてしまいます。スイショウ(水松、Glyptostrrobus pensilis)はスギ科で、中国南部原産、同じく湿地や水辺でよく育ちます。中国では川の中の堤防よりに列植して堤防を保護している例を見かけました。両種ともに浅い水の中で育ち、このような林の景観は日本では珍しいと思います。植栽して生育し始めた頃に近くの工事で陸地に植え変えられてしまった経験が2~3度あります。

縁石付近に突き出た 無数の呼吸根

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